スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メデューサファイル・2

 虹色に輝く直径一メートル程の光球。
そこから天空に虹が発するようでもあり、天空から降り注ぐ虹がそこに凝縮したようにも見える。

 眩い光でありながら、それは少年の目を焼くことはない。
それは網膜を通して、直接魂を揺すぶるような輝きだった。

 永遠であったろうか。
一瞬であったろうか。

 それを見つめる少年の周りで、風は流れる事を止め、鳥は羽ばたく事もなく静止する。
滴り落ちる汗は一粒の真珠の如く中に止まり、世界は静寂に包まれる。
その時、確かに、少年の周りで世界は静止し、時さえ流れを止めた。

 そして、ゆるやかに世界が時を取りもどす。
虹は輝くことをやめ、虚空に消えてゆく。
再び世界が動き出す。

 光球がひび割れる。
光が拡散する。そして、消えてゆく。
虹蛇の卵は孵化した。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。